長崎県手延素麺製粉協同組合は、昭和28年に長崎県島原地区で第一号に設立された60年の歴史のある素麺協同組合です。
設立時は、西有家町、有家町における手延素麺の操業は古く、当時の2代目、3代目が家業を継いでいる業者がひしめき、素麺の生産高は両町あわせて年間60万箱(1箱18kg入)を出荷、素麺生産業者数は約360名でありました。この生産高は兵庫県播州ついで、全国2位となっており両町における経済的地位は上位にランクされていました。
組合設立以前に於いては、業者自身が原材料の仕入れ、製粉、製麺、販売を行っていたためあまり効率の良い生産販売体制ではありませんでしたが、この点で業者が一丸となり先行きの不安感を払しょくさせるために、当時の賛同者38名が結集し、出資金80万円で協同組合を設立し、原料の仕入、製粉、販売等に全力を傾注しました。
その甲斐あって昭和38年頃より、九州各県、奈良、大阪で「島原手延そうめん」として知られるようになり、創立60周年を迎えた現在も共同販売事業、共同保管事業、共同検査事業を行い、生産者である組合員はよりよい素麺を生産することだけに集中してもらう環境を継続しています。 さらに、時代に遅れることなく品質の改善、新製品の開発などを目標に地域経済に大きく貢献する責任を持って日々研鑽を続けています。
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